ネコたちとの出会いと別れ
今週のお題「ねこ」
犬派?猫派?と聞かれてもどちらも好きですねと答える。と言うか生き物自体が好きだ。
思い返すとネコとの出会いと別れの方が多いように思う。中には不思議な出会いと別れもあったのはネコだ。
なのでネコについての思い出を書きたい。
不思議と何故か動物には好かれる。よく懐かれたり、人の飼っている動物でも普段出てこない子が出てきたりする経験が多い。
今自分は何も飼ってはいないが、いつか動物と一緒に過ごせる日が来るといいなと思っている。
ずっと気になっているのはメインクーンという猫で成猫になると体長が1メートルを超えるようだ。
家の中に巨大なネコがいると異次元感が出て良い。
最近その子供をはじめて見た。子供のサイズは普通の子ネコと変わりなく毛の足は長めで水色の目をした白とグレーの上品な子だった。
元気にこちらを眺め動き回るその姿を見ると、いつも通り毎度そばにおいて世話したい衝動にかられる。
この子が巨大になって家の中にいると思うとワクワクした。
さて、では猫との思いでということで。
小さい頃の友達
幼いころに猫は10匹、犬は1匹家にいた。本当に幼い頃だったのでうろ覚えではあるが、猫たちと焼き魚を手づかみで一緒に食べたり、
2階から屋根に放り投げてはまた戻って投げてもらいたがる猫たちと楽しく遊んでいた。
はじめは1匹だったネコがいつの間にか身ごもり、子供が増えていった。
新しい子が生まれるとその鳴き方で名前をつけて気づけば10匹になったわけだ。
産むのは、ばあちゃんのベッドの下だった。
田舎で放し飼いだったので、朝起きたら枕元にネズミやセミの死体がおいてあってすごく驚いた。
事故でなくなったときはとても悲しかった記憶もある。
今ではみな寿命や病気で亡くなってしまった。やはり別れは悲しい。
これがペットをなかなか飼えない理由の一つでもあるように思う。
起きたらクロネコ
20代のころ、一軒平屋に住んでいた時の夏だったと思う。
朝方4時とかに友人から突然電話があり、1時間くらい話してもう一度寝た。
朝7時ころ苦しくて起きると、腹部で黒いネコが寝ていた。漫画のような話だが本当だ。ネコも自分も驚いた。
どうやらこの子は雌ネコで空いてる窓かドアから侵入してきたようだった。
彼女の毛並みは美しく、とても愛らしい飼いネコのようにみえた。
どうやら鼻が悪いようで「にゃー」と鳴かず「にゃっ、にゃっ」と鳴く。
やたらとまとわりついてくる人なっつこい子だった。
牛乳でもやろうかと思ったが自分は牛乳が嫌いなので家にはないので、
出入りできるように玄関も開けたまま牛乳を買いに行った。
戻ると彼女は玄関の前に座り込み「にゃっ、にゃっ」と鳴く。
「なんだこの可愛いやつは」と何とも言えない感情におちいった。
買ってきた牛乳は飲まない。再び眠りにつこうとすると彼女は私の首元に前足を置いて絡んでくる。
ちょっと季節的に暑苦しいなと思い、寝返りを打っても同じように絡んでくる。
ふと気づいたらテンピュールのマットの足元が濡れている。彼女はそこでトイレを済ませたらしい。
思わず「こらっ!」とののしってしまった。すると彼女はしおらしく黙り込む。
もう可愛くて仕方なかった。この日は用事があったので、もし帰ってまだいたら飼おうと決めて玄関だけは閉めて外出した。
帰ったら彼女はいなかった。たった数時間の恋だった。という話。
蒼い目をした真っ白なネコ
30代の一時期、アパートの二階に住んでいた時のこと。
これも夏の出来事だった。やはり暖かい時には動物は動くのだ。
暑いので玄関を開けっぱなしにしていると、突然「にゃー」と鳴る。
ソファーから立ち上がり玄関に行くと、
真っ白で綺麗な水色の目をしたネコが廊下に鎮座していた。
「これは2度目だ、次は白か!」と思った。
当時付き合っていた人がネコアレルギーの為、部屋には入れれない。
少し撫でたりしていて分かったのはシラミがいるという事とまたしても雌だという事。
しかし野良にしてはとても綺麗な娘だった。煮干しをやるとバリバリ食べる。
中に入ってきそうなのを制止して、餌付けしてしまってもかわいそうだし、
引き取るにしてもアパートでは飼えないので扉を閉める。
そうするとドアの前で「にゃーにゃー」と泣き続ける。
「すまん、シロすまん」と勝手に名前を付けたうえに心を鬼にしてやり過ごす。
翌日同じ頃の時間帯にまた現れる。廊下で少し遊んで、いけないと思いつつも煮干しをやる。そして昨日と同じことが繰り返される。
それから1週間位の間、家にいる時はいつも現れるようになる。
マズいなぁと思いつつも毎日家に帰るのが楽しみになっていた矢先、突然あらわれなくなる。シロどこへ行ったのですか?
またしてもフラれた。という話。
やっぱネコなのかな?
こんな感じでネコとの出会いと別れがすごく記憶に残っている。
不思議な出会いに関しては全てフラれているのだが・・・
野良犬はもう見かけなくなってしまったが、道端で野良猫を見るとついつい立ち止まって眺めてしまう。
ペットを飼うともっとポジティブに引き篭もってしまいそうだ。