コメディの弁当箱
たんぽぽ
伊丹十三監督の1985年の映画で、名だたる名優が出演されています。
「面白いものだけがコメディではないのだよ」と教えてくれた作品。大好物。
映像は古いかも知れないが、現在では描けない描写に溢れていて、今でも色褪せず輝いている一品。
ケースと中身は?
内容、考察は沢山されているので最小限に…
「まずいラーメン屋」を「美味いラーメン屋」にすると言う大枠がメインの入れ物がある。
その中に本筋とは違う食に関する13のエピソードが「悲劇、喜劇、エロ、フェティシズム、ブラックユーモア」などで味付けされオカズとして詰められている弁当箱型作品。
ただのラーメン屋の話しではない。
※ 実際、選んで食べれる弁当箱と言うより流れて出てくる「コメディのフルコース」としたいけれど、予告では幕内弁当とされているので。
食感
子供の頃に見た映画でも特に印象深く、幼すぎて内容など全く分からずでも色々な意味で興奮し、面白くいただいた記憶がある。
当時「もう一度観たい」と親に言いたかったけれど、言ってはいけない気がして言い出せなかったのを覚えている。
初見で感じた興奮を言葉できる年齢で見直してもガッカリする事はなく、更に年を経てもからでも楽しめる作品だ。
食後
弁当箱には嫌いな食べ物も詰められている事があるし、年齢とともに味覚も変わるので、全てのエピソードが万人にうけるとは思わない。
けれど、どれか一つのエピソードでも心の琴線に引っかかるのではないかと思います。
私は一品も残さず毎回完食している。