歯医者に通わない事

お題「思い切ってやめてみた事」

歯医者に通わない事をやめた。

つまり歯医者に通うようになった。

歯医者は出来れば行きたくなかった。基本的に問題が起きれば行くのみで通いはしない、極力。子供の頃は親に引きずられて通っていたと記憶している。

海外に長期滞在する事になった時は「仕方ない、通っとくか」てなわけで、出発までに行った。で、悪そうなヤツらはだいたい修理した。もちろん、帰国後はピタリと行かなくなる。

けど、理由あってここ10年くらいは通っている。結果、この5年は年1回の定期検診のみで済んでいる。

思い切ってやめる程か?と思うだろうけど、嫌いな人にとって「歯医者に通う」のは結構辛い。とは言っても、歯に問題が起きたら流石に行く。治れば行かない。

 

身近のリアル

年齢が理由ということでもあるのだけれど、父が歯で困りだした。初めは欠けたり、抜けたりして数本歯がなくなったそうだ。差し歯にしても抜けたりして面倒らしい。

硬いものを噛むと歯茎が痛むようで、元来、硬めのものが好きな父はナッツや煎餅などを目の前にして「歯をもっとケアしていれば良かった」と切実に語っていた。で、今は硬いものが食べれない。

父とそれほど年離れていない母の歯は問題がないようで、それを横目に隠れて硬いものをバリバリと食べているらしい。

自分も固いものが好きなので父と同じになると困るなと軽く思っていた。

ある日食事中にガリっと感じ、口の中のものを出してみると小さな白い石の塊。「なんだ?」と思ったら、右奥歯手前の歯の内側に穴が空いていた。

指で穴の空いている歯を少し触るとボロボロと崩れ、中は空洞。器のような状態になり、外枠だけ残っていた。衝撃だった

痛みがないのが余計に怖い。結局神経を抜くことになる。

 

やめると新たに始まる

上記の理由から歯医者に通い始めた。初めは月に何度か通ったが、年に2回の定期健診のみとなり、今は年に一度で済んでいるわけだ。

思えば調子が悪くなってからだと頻繁に行かなくてはならないので、最初を我慢すればよいだけで早くやめるべきだった、「歯医者に通わない事」を。

歯石をとったりしてもらうと散髪した後のようなスッキリ感覚を覚える。

本来は当たり前のことだが、以前は寝る前にしかやってなかった歯磨き、デンタルフロス等を食後にするのが習慣となった。

今では定期健診の連絡が来るとちょっと楽しみだ。